読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

堤未果

  車の中で昼飯を食べながら最近はずっと堤未果の著書を読んでいる。物忘れが激しくなって、本を読んでも内容の80から90%はすぐに忘れてしまう。おかげをもって、何度読んでも、初めて読むような、興奮とスリルを味わうことが出来る。堤未果が描くアメリカの庶民、貧困層にのしかかっている壮絶な現実は、5年後、10年後には確実に自分の現実としてのしかかってくる。そう思って読むと、とてつもなくスリリングなのだ。ミステリー小説などの比ではない。

 アメリカ人と言うべきか、それともアメリカに暮らす人々というべきなのか、迷うところだが、彼女、彼らは自分の境遇や欲望を、包み隠すことなく、人によってはぬけぬけと語ってくれる。その話を聞くことが出来ることが、堤未果の著書の最大の魅力だ。

 圧巻の一つは「マンハッタン在住のフィナンシャルプランナー、ウイリアム・ミラ」ーが語る言葉だ。