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思いっきりきつく締めてもすぐにゆるゆるになったしまう螺子が一本。これが抜けて機械の内側に落ちてしまったら、探すのは不可能だぞと懸念していた螺子がとうとう抜け落ちてしまった。探すのが不可能なだけではなく、螺子はストッパーの役割も果たしていて、螺子が抜けるとローラー洗浄装置を印刷機から外すことが出来ないことが判明。洗浄出来ないということは印刷を続けることが出来ないということだ。

 抜け落ちに気づいたのは夕方の5時過ぎ。この時間ではもう機械屋を呼ぶことは出来ない。しかも明日は土曜日で機械屋は休みだ。上得意でもなく、中得意でもなく、最下位のお得意だ。来てくださいというわけにはゆかないだろう。明日絶対納期の仕事が一つある。弁護士関係の仕事だが、納期を情状酌量してくれることはないだろう。そこに直れ、打ち首にしてくれる、ということになるに決まってる。世の中というものはそんなものだ。

 ダメに決まってるよなと半分は諦め気分で始めた修復作業だったのだが、以外にも1時間ほどで修復に成功。仮の螺子を探してくっ付けて仕事を再開することができた。今日と明日、明後日と仕事が出来ないことにことになったら、まさに天罰ということになっただろう。

 夢むらくまた娶らずば紅葉を

  焚きて一人の夜を明うせむ   塚本邦雄

 ここ一週間ほど、ずっとこの歌を眺めているのだが、いっこうに覚えられない。覚えにくい歌ではある。しかしいい歌だ。