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パン屋短命

 ライフで買い物をしてレジで支払いを済ませると、レジの兄ちゃんが籠を持ち上げて、「お持ちしましょうか」などと言う。たいした量ではない。私の前にいたおばちゃんのほうが断然量がおおかった。あわてて、「いや、結構です。自分でもちますから」と籠をひったくった。後に続く客がいなかったのでサービス精神を発揮したとも考えられるが、恐らく敬老精神を発揮したのだろう。

 家路をたどりながら感慨深いものがあった。たしかに二十歳代の青年の目から見たら完璧に老人の域にあるのだろう。だけどあれしきの買い物を運んでもらうほどには老いぼれてはいねえでよ。

 3週間ほどシャッターを降ろしていた麺麭屋さんが店を閉じた。開業して10年くらいではないだいだろうか。開業当初は5人ほどのスタッフがいたが、最近は無愛想な店主らしき人が一人っきりになっていた。近場にライフが出来たのが致命的だった。時計屋を営む友人から、パン屋さんは環境に左右されやすい商売と聞いていたが、本当にそうだ。

 もう一軒、配達の帰りによく立ち寄っていたパン屋さんがある。先日久しぶりに寄ってみたところ品物の少なさにびっくりした。往時の面影はなく、何屋さんなんだかわからないほどだった。マスコミに取り上げられることもあった店があんな具合になるとは。ホントにパン屋短命だ。

 消費税10%への引き上げが取りやめムードではないか。対抗手段をガッチリ確立してしまったのでどうでもいい問題だが、確かに消費に一割の税が付くとなれば、不要不急の消費はしなくなるね。すでに8%課税されてるんだし。2%を受け入れる余地はないよ。