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馳走

*今日の歌

四畳半一間の部屋に招かれて

 馳走になりし日々が懐かし

 

中野区南台三丁目あたりも

 この日白雨に煙りをるらむ

 

白雨の広場よりてんでんばらばら

 逃げうせみんな行方不明に

 

 九月の夕立を見ると、いつも中野区南台三丁目の清渓荘を思い出す。不思議なことに清渓荘に住んでいた頃は九月になると決まって三日連続して豪雨が続き、雨がやむと夏が去り秋になるのだった。この季節になるといつも三丁目に行ってみたいと思うのだが、なかなか行くことが出来ない。東京を去る時が来たらきっとあのあたりを探訪することになるだろう。それにしても、今日はメチャクチャに蒸し暑い一日だった。

 この頃は何故かしきりに住宅ローンの完済のカウントダウンに入る日を夢見るようになった。完済の日ではなく、カウントダウンに入る日のことである。その日を思うと、家を買わされたこと、ローンを組まされたことへの恨みが湧き上がってくるようになった。あともう少しだという思いが、抑えていた思いを浮上させているのかも知れない。

 小屋場での仙人生活を夢見る理由が解ってきた。そうでもしない限り、住宅ローン地獄から受けたトラウマは癒せないということなのだ。リタイア後、宮崎でかみさんと暮らすことはあり得ないことが判明しつつある。一緒に暮らしたら、必ず恨みつらみを口にすることになり、諍いとなるだろう。そんなことはしたくないし、小屋場の地で思う存分自分のトラウマを癒そう。