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九月の森

*今日の歌

「買物弱者」が登りて行きしアパートの

 急階段をけふも見て過ぐ

 

九月の森より聞こえて来る蝉の

 声にふと「終活」の手を休め

 

  山武に行って台風に毟り取られたベランダのステンレス板の補修をした。思いのほか簡単にできた。あともう少し手を加えるだけで万全だろう。歳をとると体を動かす以前に頭の中でクヨクヨ思い煩うことがおおくなる。ところがいざ体を動かしてみると実に簡単に事が済んでしまう。

 本の移動もほとんど終わった。残っているのは文庫本と新書版だけだ。すみやかに仕分けをしてブックオフに引き渡すことにしよう。手元に残しておく予定だった本も結局はブックオフにタダ同然に引き渡すことになるだろう。貴重な本も多いので誰かに貰ってもらうのが理想なのだが、受け継いでくれる人が全く思い浮かばない。

 気持ちが本、活字から離れて、野良仕事や山仕事の方向に急速に向かっている。本質的には読書人とか知識人とかではなく、野人、山人であることは間違いない。もっとも晴耕が実現すれば、雨読への欲求が出る可能性もなくはない。そこが悩ましいところだでもある。