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89歳

 89歳の年寄りが、23歳の孫に金を奪われて、殺されたんだと。実に、気の毒な話だ。年金支給日になると金をせびりに来たという話だから、余計身につまされる。

 金を借りるという行いは、たとえ親子、兄弟の関係にあってを強い緊張を強いられるものだ。無心に失敗したら、サラ金とか闇金とかの、恐ろしい人たちのいる扉をノックしなければならないのだから、声が震え、膝頭ががくがく震えたりする。金を借りるというのは恐ろしい行為なのだ。

 それなのに、年金支給日が来るたびにおじいさんのところに金をせびりにゆくとは。なんと気安い関係性であろうか。

 この関係性を醸成したのは間違いなく、おじいさんのほうだろう。孫が生まれた時から23年間の歳月をかけて、まことに気安い関係を醸成してしまったのだ。

 女性を妊娠させてしまったから、大事な書類入っている鞄を電車に置き忘れたから、株取引に失敗したから、何十万とか、何百万とかをふりこんでくれ。なんという気安い申し出であることか。それに応じるのであれば、好きにしなさい言うほかないないのでは。

 定期預金を解約したり、タンス預金を持ち出すだけでことが済むなら幸いと思うべきだろう。大難を小難で食い止めることができたのだから。

 

 振り込め詐欺は日本固有の犯罪だと言われていたが、なんと、日本を拠点にして中国で振り込め詐欺をやっているグループの存在が明らかになった。逃げちゃったらしいが。おそらく日本でノウハウを蓄積したのだろう。日本は詐欺先進国か?多分アメリカのほうが上だとおもうが。